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頭を下げる自民党県連の臼沢勉幹事長=2024年8月15日、盛岡市、伊藤恵里奈撮影

 秘書給与の詐欺容疑で東京地検特捜部の捜索を受けた広瀬めぐみ参院議員(58)=岩手選挙区、自民党を離党=が15日、辞職した。30年ぶりに自民候補として岩手選挙区で勝利してから、わずか2年。自民県連会長、幹事長は辞任を表明し、有権者からは突然の辞職に批判が相次いだ。

 広瀬氏はこの日、議員辞職に関するコメントを報道各社に発表し、これまで否定し続けてきた秘書給与詐取疑惑を一転して認めた。

 それによると、広瀬氏は「事務所の経費捻出のため、公設第1秘書の配偶者に公設第2秘書をお願いし、秘書給与から資金提供を受けたことは事実」と説明。「軽率な行為であったことを反省している」とした。

 その上で「議員としての職責を全うすることは適切ではないと判断し、先ほど、議員辞職願を提出した。支援者のみなさま、国民のみなさまに、心よりおわび申し上げます」と謝罪した。辞職願は同日、参院に提出し、許可された。

 広瀬氏の秘書給与詐取疑惑をめぐっては、週刊新潮が3月に報道。広瀬氏は公設第2秘書の勤務実態は「間違いなくあった」と自身のホームページで反論していた。

 一方で、東京地検特捜部は7月30日、詐欺容疑で、広瀬氏の盛岡市内の議員事務所などを家宅捜索。広瀬氏は2022年12月~23年8月、公設第1秘書の妻を公設第2秘書と届け出たが、勤務実態がなく、計400万円近くの秘書給与を国からだまし取った疑いが持たれていた。

異例の事態 主な幹部が辞意

 広瀬氏の辞職を受けて、自民党県連の藤原崇会長はこの日、広瀬氏を擁立した責任を取って、会長を辞任したことを明らかにした。臼沢勉幹事長、広瀬氏の擁立を決めた時に幹事長だった岩崎友一会長代理も辞任願を提出。主要な県連幹部がそろって辞意を表明する異例の事態となっている。

 藤原氏は臼沢氏と岩崎氏につ…

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